敷金、礼金、仲介手数料——そして、大阪での賃貸が東京とまったく異なる仕組みになっている理由を解説します。
日本の賃貸では、ほぼすべての費用が初期にまとめてかかります。鍵を受け取る前に、通常は家賃の4〜6か月分を一度に支払います。初月家賃、返金される敷金、返金されない礼金、仲介手数料、保証会社、そして保険です。具体的な内訳は地域によって大きく異なります。首都圏の「敷礼」方式と関西の「保証金」方式は、まったくの別物です。本ガイドでは各項目を一つずつ分解し、地域による違いを説明したうえで、あなたの家賃とエリアに応じて合計を算出する計算ツールもご紹介します。
4-6x
初期に支払う家賃の月数
2
地域ごとの方式
~40%
返金される可能性のある割合
入居の書類には、英語に対応する語のない用語が数多く並びます。なかでも、支払額と返金額を左右する重要な用語をご紹介します。
返金される保証金で、退去時に清掃費や修繕費を差し引いて返還されます。関東で一般的です。
大家への返金されない謝礼金です。純粋な費用で、戻ってくることはありません。
関西における敷金に相当するもので、より大きな金額を初期に支払い、一部が返金されます。大阪、京都、名古屋で一般的です。
退去時に保証金から差し引かれる、返金されない固定額です。別途支払うものではなく、返金額を減らすものです。
仲介業者への手数料です。通常は家賃1か月分+税が上限です。
連帯保証人の代わりとなる有料サービスです。通常は家賃の0.5〜1か月分です。
以下は、首都圏で月額80,000円の物件を想定した代表的な内訳です。合計額は地域や個々の物件によって変動します。
| 項目 | 一般的な金額 | 返金されるか |
|---|---|---|
| 初月家賃 | ¥80,000 | なし |
| 敷金(敷金) | 1-2か月 | あり |
| 礼金(礼金) | 0-2か月 | なし |
| 仲介手数料(仲介手数料) | ~1か月+税 | なし |
| 保証会社 | 0.5-1か月 | なし |
| 火災保険 | ¥15,000-20,000 | なし |
| 鍵交換 | ¥15,000-20,000 | なし |
実質的に返金されるのは敷金だけで、それも清掃費や損傷分の費用で減額されます。初期費用の大半は戻ってこないものと想定して予算を組みましょう。
最も大きな変動要因は、どこで借りるかです。2つの地域には、まったく異なる敷金の文化があります。
敷金(返金される保証金)と礼金(返金されない謝礼金)を支払い、それぞれ通常1〜2か月分です。「ゼロゼロ」物件は両方が不要ですが、家賃が高めだったり審査が厳しかったりすることが多くあります。
敷礼方式の代わりに、より大きな保証金(3〜5か月分)を支払い、退去時に固定額の敷引が差し引かれます。表示上の敷金は大きく見えますが、一部は返金される仕組みになっています。
同じ家賃でも、必要な初期費用は大きく異なり、後の返金額も大きく異なります。東京と大阪の物件を家賃だけで比較すると誤解を招きます。入居費用の総額で比較しましょう。
福岡をはじめ九州の多くでも保証金・敷引が用いられ、敷引が小さめなことがよくあります。契約前に必ず地域の慣習を確認しましょう。
当社の入居費用計算ツールは、関東の敷礼方式、関西・東海・九州の保証金方式といった地域ごとのプリセットを備えています。そのため、敷引の差し引きも含め、引っ越し先で実際にどのように賃貸が成り立っているかを反映した総額が算出されます。